1960年11月28日、モーリタニアは旧宗主国フランスからの独立を正式に宣言した。この日は国民の休日となっている。
子どもが通うアメリカン・スクールでは前日11月27日をモーリタニア・デーとしてイベントが開催された。各クラスでモーリタニアに関する出し物が行われ、保護者や学校関係者はプログラムを片手に興味関心のあるイベントを覗くことができる。モーリタニアをテーマとした文化祭のようなものだ。
モーリタニアの女性が纏うメラファで迎えてくれた女の子たち。彼女たちも普段はTシャツ・ジーンズなので新鮮に映る。
幼稚園ではモーリタニアの紙粘土動物、1-2年生は食べ物の紹介(味見もできる)、3-4年生は伝統音楽と太鼓にのったダンス、5-6年生は観光客向けモーリタニア案内など生徒が中心となって出し物を披露してくれる。中学になるとよりインタラクティブでモーリタニア・トリビアと称したモーリタニアに関するクイズ、さらに上級生になるとモーリタニアの歴史や独立の動きなどについて彼らが調査・収集した情報を説明してくれ質問にも答えてくれる。
こちらは5-6年生。モーリタニアの歴代大統領について説明中。男子もこの日のためにブウブウ(上っ張り)やターバンを着用。
さらに建物の外では伝統工芸品の販売や各部族の伝統音楽が披露されていた。またモーリタニア式テント・ハイマの下では、羊の丸焼き(メシュイméchoui)やクスクス(couscous)といったモーリタニアで伝統的に食される料理がふるまわれ、訪れる側にも楽しく、またモーリタニア度満点の日となった。もっとモーリタニアに関する本を読んだり各地を訪問したりしてモーリタニアについて理解を深めたいという気持ちにさせてくれた。
ウォロフ民族音楽が演奏される中、モーリタニアの国旗を振って走る生徒。