1月は北半球のモーリタニアも冬。アフリカ大陸といえど、朝の気温は10度台まで下がり、フリースの上着を着るくらいの体感気温になる。
レモンの花 朝の気温15度!
今朝の気温は15度。日中は30度近くまで上がるので日本でいうと暖かい春先のような気候だ。家の庭ではレモンの花が咲いている。近くの八百屋さんでもオレンジやミカンがたくさん出され、イチゴも出るようになった。さてそんな中、先日は我が家に主人のオフィスの人たちを招いてパーティを開いた。こちらのパーティでごちそうといえば羊の丸焼き、メシュイ(Mechoui *1)。スタッフのデチエさんが陣頭指揮を執って、ご本人の出身地ダル・エル・バルカ(Dar El Barka*2) のメシュイが我が家の庭先で調理されることになった。
大きな麻袋に薪炭とお肉、両端が鋭く削られた長さ1メートルほどの串用枝木10本ほどを携えてメシュイ職人がやってきた。まずは調理場の支度から開始。この日は風が強く砂が吹きあがってきたので、周辺にたっぷり水を撒いて、1メートル四方に浅めの穴を掘った。

次は炭に火をつけて焼き場の準備をしながら、こぶし大の岩塩をすりつぶし、この塩をお肉にまんべんなく擦りこむ。あとはアカシアの串木をお肉に通して、準備万端。炭火が安定してきたら、串を火の周りにさしてモーリタニア式炉端焼きの始まり。完全にお肉に火が通るまで3-4時間かかる。この間職人さんは焼け具合を見ながらお肉を裏返してむらなく焼けるようにじっくりと調理に取り組んでいる。



日も暮れて午後7時ごろになるとお祈りを済ませた人々がぼちぼち参集してきた。全員そろったのは午後8時も過ぎてから。1時間くらい遅れてくるのはよくあること。

皆がサラダやクスクスを持ち寄って会食が始まった。クスクスは、パンやごはんの感覚に近く、通常メシュイにはクスクスが主食として食べられる。
この後音楽隊もやってきて、皆で楽しく食べて踊って夜が更けていった。大量に残ったお肉とクスクスは手伝ってくれたアミナタや守衛さんにももちろんおすそ分け。それでも大量にあったので、半分は冷凍、半分は1週間かけて私がお昼ごはんに食べることになったのであった。。。
*1 Mechoui: https://en.wikipedia.org/wiki/M%C3%A9choui
*2 Dar El Barka : http://trip-suggest.com/mauritania/brakna/dar-el-barka/