モーリタニアで非常事態宣言が出て、子どものオンライン学習が始まって2ヶ月。課題もたくさん出るし、大人のPC 作業並みのグーグルアプリ操作も出てくるし、ほぼオンライン学習につきっきりで日々が過ぎていく。PC操作に慣れていくことはこの世代では大事なことだし、 独立して学習する経験も大切だ。そうこうしてるうちにこの非常事態のおかげで私に仕事が舞い込んで来た。悪いことばかりではない。
さて閑話休題。国の歴史を知る上で博物館は貴重な情報源だ。ヌアクショットにある国立博物館ではモーリタニアに点在する中世の隊商都市などについて学べる。最近、サーファー仲間のチアリさんが彼のライフワークとして運営しているプライベートの博物館を見せてもらった。こちらは近代のモーリタニアを知るための貴重なコレクションがぎっしり詰まっていてなかなか見応えがある。
館長のチアリさんは、ご両親ともフランス国籍だがモーリタニア生まれのモーリタニア育ち。子どもの頃におじいさんからもらった、フランス統治時代のモーリタニアの写真が印刷された絵葉書がきっかけとなって、モーリタニアにまつわる古い写真や物などを収集するようになった。これが大量になり、学芸員の手を借りて仕分けを始めた。場所も狭くなってきたので、自宅を改造して博物館にした。
その展示物のほとんどがウェブ上でも公開されている。(www.mauritania.org) 実物を閲覧したり書籍を手に取りたい場合はFacebook の連絡先を通じての予約がおすすめ。https://www.facebook.com/fondationvergnol/
